三菱UFJニコスカード・ローンカードの特徴とは?

三菱UFJニコスカード画像
クレジットカードの最大手と言えば「三菱UFJニコスカード」ですが、三菱UFJニコスカードでもキャッシング専用のカードを発行しており、それが「ローンカード」です。

ブラックとシルバーの2色使いのシンプルなデザインになっています。入会金や年会費は要りません。

ローンカードの金利は6.0~17.6%と、最高金利が消費者金融のものより若干低くなっています。融資限度額の500万円は消費者金融と変わりません。利用条件は年齢制限以外では安定収入だけです。

申込方法はホームページにある申込用フォームに必要事項を記入して送信するだけであり、その後審査が行われます。

審査が終わると結果の連絡がありますが、審査結果は登録したパスワードによってホームページで確認することもできます。ちなみに、三菱UFJニコスカードにおまとめローンの商品はありませんので、おまとめローン審査は行っていません。

なお、三菱UFJニコスカードは貸金業者であるため、50万円を超える利用限度額を希望する場合は年収証明書の提出が必要です。カードは審査終了後、10日程度してから送られてきます。

借入はATM、インターネット、電話から行うことができます。提携ATMはメガバンクやゆうちょ銀行の他、多くの地方銀行のものが利用でき、コンビニもセブンイレブンやローソン、Enet(ファミリーマート、サンクス、他)のATMが利用できるため、探すのに手間取ることは全くありません。

インターネットの場合は、ホームページから13時までに申し込むとその日の内に所有している銀行口座に借入金を振り込んでもらえます(ゆうちょ銀行を除く)。当然、振込手数料は無料です。電話の場合も同様に、13時までにフリーダイヤルから申込むとその日の内に入金されます。

返済方法は毎月27日の口座引き落としのみであり、提携ATMからの返済はできません。ただ、追加返済の場合は提携ATMからも可能で、入金手数料も掛かりません。返済方式は元利定額残高スライド方式と元利定額リボルビング方式の2種類があります。

元利定額残高スライド方式の場合は、借入残高によって毎月の返済額が決まります。例えば、借入残高が20万円以下の場合は1万円、20万円超50万円以下の場合は1万5千円というようにスライドしていきます。

一方、元利定額リボルビング方式では利用限度額によって定められている返済額を常に支払っていきます。例えば、利用限度額が20万円超50万円以下の場合は1万5千円、50万円超100万円以下の場合は2万5千円を毎月返済することになります。借入残高が増減しても返済額は変わりません。

なお、WEBサービスに申込むと借入だけではなく、利用可能残高や取引明細もホームページ上で確認できるようになります。

メガバンクのカードローンより金利の低い地方銀行のカードローン

消費者金融のカードローンより金利の低いメリットがあるからとメガバンクのカードローンを利用する人が多くなっていますが、メガバンクのカードローンより数段金利の低い地方銀行のカードローンがいくらでもあるので、各県にある地元の銀行を良くチェックしてから申込んだ方が賢明です。

例えば関東地方では、群馬県の群馬銀行のカードローン「すまいるパートナー」は利用するのに50万円コースは勤続3年以上で年収200万円以上、100万円コースは勤続3年以上で年収300万円以上という条件が付き、貸出限度額が100万円と少額でしかありませんが、金利は一律9.975%と都市銀行の最高金利である14.0~14.6%より低くなっています。

神奈川県の神奈川銀行のカードローン「マイサポート」は貸出限度額が同様に100万円と少額ですが、金利は7.3~11.3%と割安です。しかも、金利の割引サービスがあり、神奈川銀行で給与や年金の振込、公共料金やクレジット代金の決済、定期預金の積立などをしていると各0.5%ずつ、最高で4%も金利が割り引かれるため、4.3~7.7%という驚異的な低金利で借入ができます。

千葉県の千葉銀行には「プレミアクラス」というカードローンがあり、年収500万円以上の高額所得者だけが対象になってはいますが、金利は4~5.5%と破格です。

東京都の東京都民銀行の「パーソナルカードローン」は利用限度額が30万円と50万円の少額でしかありませんが、金利が9.8%と低いので、少額の利用で構わない人にはメリットになっています。

埼玉県にある武蔵野銀行には「シグナス」というカードローンがあり、年収400万円以下の人は150万円までしか借入ができませんが、金利は利用限度額が100万円だと10.0%、150万円だと9.0%です

。さらに、シグナスには金利の割引サービスがあり、武蔵野銀行を給与の振込口座に指定すると0.3%が割り引かれるため、金利が各9.7%と8.7%に下がります。

近畿地方で見ると、和歌山県にある紀陽銀行には年収500万円以上の人を対象として「ステータス」というカードローンがあり、貸出限度額は500万円で、金利は一律5.2%です。

三重県にある三重銀行のカードローン「マネーナビ50」は利用限度額が50万円までの少額でしかなく、給与振込などで三重銀行と取引のあることが前提ですが、金利が短期プライムレート+6.0%(現在、7.975%)と断然お得になっています。

同じ三重県の第三銀行には「エグゼクティブOne」というカードローンがあり、年収400万円以上で第三銀行を給与振込口座にしているという条件をクリアすると、4.4~8.6%の金利で借入ができます。

神奈川銀行カードローン

神奈川県には大手の地方銀行である横浜銀行がありますが、第二地銀として神奈川銀行もあります。神奈川銀行は横浜銀行とのつながりが強く、現在の頭取は横浜銀行出身者です。神奈川銀行のカードローンには「マイサポート」、「かなぎんマイポケット」、「住宅サポートカードローン」の3つがあります。

マイサポート

利用条件は神奈川銀行の営業エリア内に在住か、勤務していることで、年収が180万円以上です。従って、実質的にパート・アルバイトは利用できません。申込はホームページから行うことができ、申込手順はホームページにある申込用フォーム(保証会社かんそうしんにリンク)に本人情報や勤務先情報、借入情報などを入力して送信します。

保証会社によって審査が行われ、審査結果がメールか電話で入ります。審査に通った場合は本人確認書類や印鑑証明書、届け出印などを持参して店頭窓口で契約手続きをします。

貸出限度額は100万円ですが、金利が7.3~11.3%と貸出限度額が少額の割には一律の金利になっていません。適用金利は審査によって決められますが、どの金利になったとしても都市銀行カードローンよりお得な金利と言えます。

さらに、マイサポートには金利の割引サービスがあり、給与や年金の振り込み、公共料金やクレジット代金の引落し、定期預金や積立預金の利用などを行っていると、各0.5%金利が割り引かれ、最高で4%も金利が低くなります。

従って、4.3~7.3%というどのカードローンと比べても負けない低金利のカードローンになることが可能です。

借入はATMから行い、約定返済は神奈川銀行口座からの引き落としです。約定返済額は利用限度額が50万円以下の場合は1万円で、50万円超の場合は2万円です。約定返済の他、ATMからの任意返済ができます。

かなぎんマイポケット

神奈川銀行の営業エリア内に在住していれば専業主婦でも利用できますが、借入ができるのは10万円までです。貸出限度額は30万円までで、金利は一律の13.0%です。金利面ではマイサポートの方がお得です。約定返済額は利用限度額に関わらず、5千円です。なお、ホームページからの申込はできません。

住宅サポートカードローン

神奈川銀行の住宅ローンを利用している人専用のカードローンです。貸出限度額は200万円ですが、利用限度額が100万円を超える場合は年収300万円以上が必要です。金利は一律6.0%と非常に低くなっています。申込方法や借り入れ方法、返済方法はマイサポートと変わらず、約定返済額は借入残高に関わらず、利用限度額が100万円以下では1万円で、100万円超では2万円です。

地方銀行カードローンのメリットとは?住宅ローン利用者に対する特典

住宅ローンと金利の画像

銀行カードローンというと、東京三菱UFJ銀行カードローンや三井住友銀行カードローン、みずほ銀行などのメガバンクを思い描きますが、各都道府県にある地元の地方銀行でも必ずカードローンを販売しています。

また、金利に関してもメガバンクに負けないだけの金利を提供しているカードローンも少なくありません。ただ、地方銀行のカードローンのほとんどは自行の支店の営業エリア内に在住か、勤務先のあることが利用条件になっているため、誰でも利用できるわけではありません。

地方銀行カードローンの大きなメリットの一つが「住宅ローン」利用者に対する金利の特典です。メガバンクの場合、住宅ローンの利用者に対するカードローンの金利における恩恵はせいぜい0.5%を割り引くくらいですが、地方銀行のカードローンの場合は数%も低くなるものが全国的に非常に多くなっています。

例えば関東地方で言うと、東京都の第二地銀である八千代銀行は「プラスユーネクストJ」という自行の住宅ローン利用者に対する専用のカードローンがあり、金利が一律5.5%になっています。メガバンクのカードローンの最高金利は14.0~14.6%になっているため、9%も低い金利で借りられることになります。

また、神奈川県の第二地銀である神奈川銀行には「住宅サポートカードローン」という住宅ローン利用者専用のカードローンがあり、金利は一律6%です。

群馬県の地方銀行である群馬銀行には「すまいるパートナー」というカードローンがありますが、住宅ローンを利用していると、金利が通常金利から4%も割り引かれます。

その他近畿地方では、大阪府にある地方銀行の池田泉州銀行には「MaxV」というカードローンがありますが、住宅ローンの利用者は5.95%で借入ができます。

また、三重県の地方銀行の三重銀行には「セレクト」という住宅ローン利用者専用のカードローンがあり、金利は一律4.6%と格段に低い金利になっています。

なお、三重県には百五銀行という地方銀行もありますが、百五銀行には「エクセレント」という住宅ローン利用者専用のカードローンがあり、百五銀行を給与の振込口座に指定した上で住宅ローンを利用していると、金利が一律4.725%になります。

住宅を所有する場合は、銀行から住宅ローンを組むのが一般的であるため、住宅ローン利用者が非常に多くなっています。

そこで、地方銀行の住宅ローンの利用者がカードローンを契約する際には消費者金融やメガバンクを検討する前に、住宅ローンの契約銀行にカードローンが無いかを確認することが最優先事項と言えます。

地方銀行のカードローン・長崎銀行

九州長崎県には第二地銀の長崎銀行がありますが、福岡県にある大手地方銀行・西日本シティ銀行の完全子会社です。長崎銀行の規模は小さく、隣の県にある佐賀共栄銀行と全普通銀行における最下位争いをしています。

その長崎銀行には「プレミアA」と「V‐CLASS」という2つのカードローンがあります。

プレミアA

パート・アルバイト、専業主婦、年金生活者でも申込ができますが、学生は利用できません。なお、長崎銀行に口座が無くても利用可能です。申込はインターネットや電話からも可能で、契約手続きもFAXや郵送で行うため、来店する必要がありません。

貸出限度額は800万円で、金利は2.8~14.95%です。金利の詳細は利用限度額が10万円~90万円の場合14.95%、100万円~300万円が14.5%、310万円~400万円が8.5%などとなっており、都市銀行のカードローンと比べると金利面におけるメリットはありません。なお、利用限度額が500万円までは収入証明書の提出が不要です。

借り入れ方法は銀行カードローンにしては珍しく、ATMから出金する方法以外に、利用者の保有する長崎銀行以外の口座に振り込んでもらうことができます(長崎銀行に口座のある場合は長崎銀行口座に振り込まれます)。

また、利用できるATMは長崎銀行の他、ゆうちょ銀行など提携金融機関、コンビニのセブンイレブンのATMが利用できます。

約定返済はATMから入金する方法と長崎銀行口座から引き落とす方法の2種類があります(長崎銀行に口座のある場合は口座引き落としになります)。返済期日はともに15日で、約定返済額は借入残高が20万円以下の時に5千円、20万円超50万円以下で1万円、50万円超150万円以下で2万円などとなっています。

V‐CLASS

利用条件は年収400万以上の給与所得者か法人代表者、若しくは住宅ローン(他行でも可)の利用者です。また、長崎銀行の営業エリア内に在住していることも条件に加わります。なお、必ず収入証明書を提出しなければなりません。

貸出限度額は300万円で、金利は一律7.1%と圧倒的な低さになっています。借入はATMから行い、約定返済は口座からの引き落としのみになり、返済方法はプレミアAと同様です。

ところで、V‐CLASSのカードにはローン専用タイプと、普通預金との兼用タイプの2種類のあることが特徴になっています。兼用タイプの場合はキャッシュカードにローン機能が付加され、普通預金口座から引き下ろす際に残高が足りない時に自動的に融資が行われます。

申込はインターネット、電話、FAXで行えますが、インターネットには「かんたん申込」のツールがあり、入力項目を少なくして電話で回答することもできます。

地方銀行のカードローン・もみじ銀行

第二地銀の中には変わった名前の銀行がありますが広島県にある「もみじ銀行」もその一つです。地元が広島県だけにプロ野球球団の広島カープにちなんだ「カープ預金」という商品があり、広島カープの成績によって利率がアップするようになっています。

もみじ銀行には「マイカードプレミアム」、「マイカードもみじ君」、「ミニカードローン」という3つのカードローンがあります。

マイカードプレミアム

利用条件はもみじ銀行の営業エリア内に在住か勤務していることの他、年収が200万円以上、勤続(営業)年数が3年以上、居住年数が2年以上となっています。ただし、パート・アルバイト、派遣社員、専業主婦、年金生活者は利用できません。

利用限度額は50万円から500万円の間に8コースがあり、利用限度額150万円以上は利用限度額の2倍以上の年収が必要です。金利は4.4~11.4%になっており、最大金利でも都市銀行の金利より数段お得になっています。

借入はATMから行いますが、もみじ銀行の他、ゆうちょ銀行などの提携銀行、コンビニのセブンイレブンのATMが利用できます。約定返済は毎月10日のもみじ銀行口座からの引き落としで、約定返済額は借入残高が50万円以下の場合に1万円、50万円超100万円以下で2万円になっており、以降借入残高が100万円増えるごとに約定返済額が1万円増額されます。

マイカードもみじ君

利用条件には営業エリアの他、固定電話か携帯電話の所有が加わります。貸出限度額は300万円ですが、パート・アルバイト、派遣社員、専業主婦、年金受給者は利用限度額が100万円以下に限定され、利用限度額が110万円以上の場合は勤務(営業)年数が1年以上でなければなりません。

金利は利用限度額が110万円以上の場合は8.5%か12.0%、利用限度額が100万円以下では12.0%か14.5%になっており、どの金額帯でも都市銀行並みの金利になります。借入・返済方法はマイカードプレミアムと同様です。

ミニカードローン

もみじ銀行の口座にセットされるため、キャッシュカードにローン機能が付帯されます。利用限度額は10万円・20万円・30万円・50万円の4コースです。30万円コースまでは以下のどれかでもみじ銀行を利用していることが必要です。
・給与振込または年金振込
・定期預金の残高が30万円以上
・2種類以上の公共料金の自動振替
・定期預金の毎月預入額が5千円以上
・住宅ローン
一方、50万円コースは以下で利用していることが条件です。
・ミニカードローンを2年以上
・給与振込を6カ月以上

金利は一律10.5%とお得になっており、返済は約定返済が無く、利用者が任意の日に任意の金額を返済します。

地方銀行のカードローン・熊本銀行「ナイスカバー」

九州熊本県には熊本銀行という第二地銀がありますが、九州にある第二地銀では一番大きな銀行です。九州地方トップの大手地銀である福岡銀行と共同で「ふくおかフィナンシャルグループ」を設立して一員になります。熊本銀行には「ナイスカバー」というカードローンがあります。

ナイスカバーはパート・アルバイト、年金生活者でも申し込めます。申込方法には「WEB完結申込」というものがあり、店舗に行ったり、契約書の作成手続きをしたりする必要がありません。

まず、ホームページにある申込フォームに本人情報や勤務先情報、借入情報などの必要項目を入力して送信します。最短で翌営業日には審査結果の連絡が電話にあり、同時に申込内容の確認ができると契約が終了します。

また、借入を急ぐ場合はその時点で申請すると、初回の借入分だけ口座に振り込んでもらえます。カードは後日郵送されてきます。

なお、通常の郵送による手続きではインターネット、FAX、電話から仮審査に申込むと、最短3日で審査結果の通知が送られてきます。同封されている申込書に本人確認書類などを添付して返送するとカードが送られてきます。郵送による手続きでも店舗に行く必要はありません。ただ、熊本銀行に口座の無い場合は店舗に行って開設手続きをしなければなりません。

ナイスカバーの貸出限度額は300万円で、金利は8.5%・12.5%・14.5%の3段階になっており、審査によって適用金利が決められます。通常、都市銀行のカードローンと同様な金利になります。収入証明書の提出は必要ありません。

借入はATMから行いますが、熊本銀行の他、ゆうちょ銀行などの提携金融機関、コンビニのセブンイレブン、ローソン、Enet(ファミリーマート、ミニストップなど)のATMも利用できるため、借入に時間の掛かることがありません。

ちなみに、熊本銀行のポイントくらぶ「マイバンク」に加入して三ツ星(30P)以上であると、コンビニATMの利用手数料が月3回まで無料になります。

約定返済は毎月14日の熊本銀行口座からの引き落としです。約定返済額が少額の借入残高から細かく設定されているため、返済がしやすくなっています。約定返済額は借入残高が10万円以下で2千円、10万円超20万円以下で4千円、20万円超30万円以下で6千円などとなっています。なお、ATMからの任意返済も可能です。

なお、ナイスカバーには利用限度額が90万円の「スピード振込サービス」があり、窓口で借入を申込むと翌日には熊本銀行の口座に借入金を振り込んでもらえます。一回の振込の上限は50万円で、金利は14.5%です。

総量規制の抜け穴と銀行カードローンの利用

平成18年の改正貸金業法における総量規制の導入によって、消費者金融全社からの借入額が年収の3分の1を超えることができなくなりました。従って、例えば年収が200万円の人は66万円が借入の限度額になります。

また、キャッシングの履歴は信用情報機関に登録されていることから、すべての消費者金融に確認されるため、誤魔化して年収制限額以上の借入をすることは不可能です。

しかし、消費者金融が年収制限を超えているかどうかを把握できるのは、収入証明書を必要とする1社から50万円超、他社からの借入残高を足すと100万円超の借入をする場合に限られます。

それ以下の金額の借入の場合は利用者の年収が分からないため、借入率を把握できません。その結果、総量規制には抜け穴ができることになります。

その理由は、カードローンの申込書に記載する年収額はあくまでも自己申告に過ぎないからです。借入希望額が50万円以内なのに消費者金融が収入証明書の提出を要求するのは個人情報保護法に反することになります。

当然、在籍確認時に利用者の年収を勤務先に聞くなどということは許されません。従って、年収200万円の人が300万円と虚偽記載することは可能です。

つまり、消費者金融1社からの50万円以下の借入はフリーパスということになります。さらに、他社のキャッシングを利用していたとしても100万円までは収入証明書の提出が必要ないため、2社を利用すれば100万円までは誰でもキャッシングが可能ということです。

仮に、年収200万円の人が100万円のキャッシングをすれば年収の2分の1を借り入れたことになり、総量規制の意味が無くなります。このようなことを防ぐのは利用者本人の自覚を促すしか手立てがありません。

また、銀行カードローンは総量規制の適用を受けないため、消費者金融から制限額満額の借入をしている人の中には銀行からのキャッシングを利用しようとする人が少なくありません。

実は、消費者金融の加盟している指定信用情報機関と銀行が加盟している全国銀行個人信用情報センターの間で行われている情報交流は、利用者の延滞などの事故情報や盗難などの情報が主であるため、利用者が消費者金融からいくらの借入をしているのかを銀行は確認することができません。

しかし、銀行カードローンの保証会社には貸金業者がなっており、審査業務も代行しているため、必然的に利用者の消費者金融からの借入は銀行カードローンの審査に影響します。従って、銀行カードローンを利用しても、年収の3分の1を超える借入はほぼ不可能になっています。

総量規制における除外と例外の区分け

貸金業法における総量規制によって、消費者金融から年収の3分の1を超える借入のできなくなったことは周知されてきています。

また、総量規制には「除外」と「例外」の規定があり、年収制限を受けない借入のあることも知られるようになっていますが、ただ、除外と例外の明確な区分けを把握している人は滅多にいません。

除外には融資金額の高額な貸付や、返済に支障をきたす恐れの無い貸付が該当し、もともと年収制限を適用することがふさわしく無い貸付のことであり、総量規制の対象外となっています。

一方、例外というのは利用者の返済能力には問題が無いことを前提として、必要性や緊急性の高い借入の場合に、年収の3分の1を超える貸付になることが例外的に許されています。

例えば、除外として住宅ローンがありますが、住宅ローンはほとんどが年収の3分の1を超えることになり、総量規制を守ると誰もが住宅ローンを借りられなくなります。

また、住宅ローンは年収の数倍の金額を借りたとしても返済期間が長年に渡るため、月々の返済が生活困窮に直結することはありません。従って、借入金額で判断することに意味がないため、総量規制が適用されません。

また、自動車担保貸付や有価証券担保貸付、不動産担保貸付など、担保の提供を条件とした貸付は、仮に債務者が返済不能に陥ったとしても担保を回収することで債務が解消するため、除外に加えられています。

一方、例外としては返済に問題が生じず、「個人顧客の利益の保護に支障を生じることがない契約」や、社会通念上必要とされる費用の貸付であれば、年収制限額以上の借入が許されます。

例えば、おまとめローンのように利用者の一方的有利となる契約や、急な医療費の支払いに必要な資金の貸付、個人事業主向けの貸付、配偶者の年収の3分の1を超えない配偶者貸付などが該当します。

ところで、除外と例外の根本的な違いは、総量規制の年収制限額に加算されるのか否かということです。除外は総量規制の対象外です。従って、除外の貸付残高は年収制限額に含まれず、年収の3分の1基準を満たすかどうかの判定の際に考慮されることはありません。

一方、例外は当該貸付に限って貸付禁止を解除されるものです。貸付禁止が解除されるだけであって、総量規制の対象から外れるわけではありません。すなわち、例外の貸付残高は総量規制の収入制限額に算入されることになり、年収制限額以内にならないと新たな貸付は受けられません。

ちなみに、除外や例外の貸付だからと言って、現時点で返済能力以上の借入があれば、貸付不可となることもあります。